大きなお世話

先日、べつに深い意図はなく、エルロイのシリアルキラーが人を殺しまくる小説を読んでいたときに、いろんな殺害方法について考えていて、何気なくネットで「頸動脈 切る 致命傷」みたいなワードで検索したら、検索結果の画面のトップに「ヘルプが利用可能」と出て「こころの健康相談統一ダイヤル」としてご丁寧に電話番号まで表示されて、(Googleに自殺志願者だと思われるw)と笑った。試しにアクセスしてみたら厚生労働省のサイトだったのでちゃんとした組織なのだろうけれど、不謹慎ながら、このご時世、名称に「統一」が入っているのは如何なものか、と思ってしまった。ちなみに上から二つ目は「日本自殺予防学会」で、やっぱり完全に自殺志願者認定されとるな、と思った。

というか、そんなに自殺方法について検索している人がこの世には多いのか、と逆に変に感心してしまった。それでも、自分で頸動脈を切って自殺をするような奴がおるんかいな、とちょっと不思議な気がした。そんな根性があるならべつに死なんでもいい気がする。

その時、どうせ暇だったし、なんか面白かったので、いろいろなワードで試してみた。そうしたら「腋の下 切る 致命傷」とか「太腿 内側 切る 致命傷」なんかでも同じものが出た。で、いろいろな人体パーツの組み合わせで検索してみた結果、とりあえずシンプルに「切る 致命傷」だけで自殺志願者認定されるようだと判明した。人体のパーツとか急所とかはあまり関係ないっぽい。

しかし個人的には、もし自殺するとしても、自分で自分を切るかなあ? という疑問は湧いた。腹を掻っ捌くとか昔の武士みたいなことをしても、結局は介錯人が首を落とさないとなかなか死ねないだろうし、刃物での自殺は死ぬまでの時間が痛すぎて辛そう。どうせ死ぬなら、やはり高いところから飛び降りるのがいちばん手っ取り早そう(しかしたとえば街中で高いビルから飛び降りると、下にいる通行人等を巻き込んだら最悪だし、高ければ高いほど死ねる確率も上がるだろうけれど、その分グチャグチャになる度も高くなり掃除する人が大変な思いをすることになりそうだから、場所の選定は重要)。そういえば昔何かで、凍死が比較的楽っぽいと読んだ気がする。寒い樹海とかでたくさん眠剤飲んで死ねれば、眠るように死ねるかもしれない。凍死って最初の寒ささえ乗り切ればあまり苦しくないらしい。ただ、意識があるうちの極寒は生き地獄だろうし、死に損なうと凍傷とか壊死とか起きて最悪だけれど。

どうでもいいことだけれど「凍死 辛くない」で検索してもGoogleには自殺志願者認定される。あと、これを書くときに自殺「志願」者なのか自殺「志望」者なのか迷って、たぶん自殺志願者だろうと思って検索したら、これも「ヘルプが利用可能」と同じものが表示された。