またキンパ
ちょうど約一年ぶりに、また髪を金髪にしてみた。前回同様、セルフのブリーチ。セルフといっても、人にやってもらったけれど。というかふだんのヘアカラーも、セルフだけれど、家で人にやってもらっている。ヘアカラーを自分でやったことはない。かといって美容院で染めたのなんて二十代の初め頃くらいだけ。当時、女の子の友だちが美容師の卵で、閉店後のお店で、タダでカットやパーマやカラーの実験台になっていた。カットなんか最初の頃はほんとうにヘタクソで、施術のときはいつも指導役の先輩が横について、いろいろダメ出しされたり、切り方を教えられたりしていた。とはいえ、だんだん上達して、そのうちにちゃんと金を取れるレベルになった。そしてそうなってからはタダではなくなったけれど、ずっと切ってもらっていた。ただ、今はもうその子は遠くに引っ越していっちゃったので、切れてるけれど。
それはともかく。
前回、初めてブリーチをした時、髪が痛むかな? と心配したけれど、内部的にはわからないものの、見た目や手触り感はとくに変化がなかったので、今年もやってみた。茶色ならそのまま染めてもまあまあいいけれど、アッシュ系の髪色にしたい場合、やはりブリーチで抜かないと色が出ない。ただの茶髪からアッシュを入れてもなんとなく暗くなるだけでイマイチ。ほんとうは2回くらいブリーチしてもっと完全に抜いた方がいいみたいだけれど、そこまでする気はさすがにない。
ブリーチは、セルフというか素人がやっても、けっこう簡単。塗りたくればその分抜ける、という感じ。今回も、面白いように色が抜けた。自分の金髪は、だいたいの人に「あんがい似合う」と言われるけれど、しかしそのままではいられないので、早々にアッシュ系のカラーリングをした(もちろん家で)。金髪でいたのは実質的には三日くらい。
なので、今はもうこんな金髪ではなく、髪色はアッシュなのだけれど、個人的に金髪はべつに嫌いではない。そのへんのおっさんがよくやっている明るい茶髪はなんか赤っぽくて汚らしいけれど、ここまで潔くガッツリ抜くと、自分のようなオッサンでもとくにに汚らしさはない。ただ、周りの評判はまあまあ悪くないのだけれど、親や親戚のおじさんおばさん連中の受けが最悪だし、いとこの姉ちゃんなんかは「あんた、いい歳してなんてアタマしてるの」と遠慮なくバッサリと切り捨ててくるので、まあ適当なところでやめておいた方が無難。
というか、うちのいとこは歳上も下もみんな女で、どいつもこいつもまじ性格がキツい。男を完全にナメくさっている。いとこの姉ちゃん達とはだいぶ前に一緒にワイハへ行ったことがあるのだけれど、通訳みたいなこと(べつにこっちも英語なんか堪能じゃないのに)から、ちょっとコーヒー買ってきてとか、そんなんばかりで、とにかくこき使われた。ま、旅費を出してくれたからまだマシだったけれど。いちおう自分らはぜんぜん意識していないけれど、側から見ると姉と弟でしかないらしいから(要はなんとなく似ているらしい)、せっかく二人の美人(タチが悪いことにブスじゃないから困る)を連れていてもこっちがモテ男に見られることはなく、下手すりゃ召使いで、もちろん色っぽい話などあるわけがないし、そんな気にもならない。さすがにいくら美人でも血の繋がりがあるとそういう気には全くなれない。というか別れたダンナ達のことを思うと、けちょんけちょんに言われたんだろうな、と簡単に想像がつくし、いつか誰かに刺されるんじゃないか、と心配になる。
ま、それはそれとして、話を髪に戻すと。
前回と同じ感じなら、このあと今のアッシュも二ヶ月ほどで抜けてしまうので、そうしたら次はまたいつものちょっと明るめのブラウン系にする予定。自分で言うのも何なのだけれど、真っ黒は本当に似合わない。そして白髪も、自然のままにしておくにはまだ少なすぎて、染めないと小汚すぎる。
ところでぜんぜん関係ないけど、年末に放送された「幻解!超常ファイル」のSPは良かった。珍しくずっと栗山さん出っ放し。眼福眼福。ほんとに歳食ってどんどん可愛くなった。というか歳食うにつれてどんどん可愛さが増している。