もはや惰性

まだクソ暑いのにもう来年のスケジュール帳が売り出され、今年はあと三ヶ月、まだ一年の4分の1が残ってるぞ、と思いつつ、毎年のルーティン的に、先日トラベラーズノートのレギュラーサイズの2024年用月間ダイアリーを入手。正直、もはや惰性。そして、発売日に店頭に並ぶことはなく、遅れて買うのも例年通り(TN関連は発売日に店頭に並ぶことがない)。ただ、これもずっと税抜800円を維持して頑張っていたのに、遂にしらっと税抜900円に値上げしていた。まあこのご時世、仕方ないのかもしれない。今の世間のムードだと、サクッと1.200円くらいに値上げしても不思議はないから、100円の値上げで済んだのはまだ良心的なほうかも。

まあトラベラーズノートはいつのまにか本体がけっこう値上がりしているので、たぶん発売二年目くらいからのユーザーの自分としては、高くなったもんだ、と感慨深い。尤もどのみち自分はこれ以上カバーを持っていても仕方ないので、新しい本体を買うことはないだろうし、いくらになってもあまり関係ない。それでも、たまに出るコラボ企画を公式サイトで見ると、買う人おるんか? と思うくらい高いけれど、問題なく受け入れられているっぽいから、おそらくブランディングが上手くいっているのだろうな、と思う。転売ヤーがいるくらいだし。

実際、自分も、グッズとかステッカーとかのアメリカンなイラストデザインやノート本体の雰囲気が好きすぎて離れられない面はある。それにトラベラーズノートって身も蓋もない言い方をするなら、一枚の革カバーにホッチキス留めのペラいノートを挟むだけの超シンプル構造なので、逆に、飽きようがない。以前は何冊もノートを挟んでデブ化させたり、シールとかベタベタ貼ったり、ゴムに何か付けたりしていたけれど、もうそんな熱意もなく(といっても月間スケジュールに付属してくるシールだけは貼るし、しおり紐の先端には付けっぱなしの飾りがぶら下がっているけれど)、基本は月間と何かもう一冊ノートを挟んでいるだけで味も素っ気もない。パスポートサイズはペンホルダーを付けファクトリーカラーのブラスの鉛筆挿して軽量リフィル一冊挟んでいるだけの殴り書き用メモ帳。でも、どちらもべつに飽きてはいないからそのまま使っている。

ただ、相変わらず革の質は開封してみるまでわからず、博打的要素があることには変わりないっぽいけれど。自分はレギュラー二冊(一冊は使い道がなく待機中)、パスポート一冊が手元にあるけれど、全部買った時期が違うからかそれぞれ革の質感とか厚みとかが違う。色めも、同じブラウンでもなんか違うし、限定で出た時のオリーブは、グリーンというより最初から茶色に近かった。でもまあ、トラベラーズノートってそんなものだろうから、べつに文句はない。

それでもノートの紙の品質は、革カバーとは真逆で、超安定していて、どのリフィルもまったく問題ない。さすがは紙屋さん。ただ、スケジュール系はわからないけれど、定番のノート類はあまり売れていないっぽい。いつ買っても、製造年を見るとまあまあ古い。発売日を考えると下手したら未だに最初のロットなのではないか? というリフィルもある。ただスケジュール系は昔に比べるとある程度の量は作っているようで、以前は出遅れると年末頃にはもう売ってなかったことがあったけれど、今はそんなことなく、べつに慌てて買わなくてもまず大丈夫。とはいえどうせ買うものなので早めに買ってしまうけれど。

いずれにしても、スケジュール帳としては、廃盤にならない限り、そしてこの先も余程の何か理由がない限り、毎年レギュラーサイズの月間を買い続けると思う。今更もう別のメーカーのモノに替えるのは、いちいち考えるのが面倒くさい。それに何より月間は使い勝手がちょうど良い。でも、できれば六曜くらいはPDF配布ではなく本体のマスの中の片隅に小さく刷り込んでほしい。普段はあまり気にする方ではないけれど、大安と仏滅くらいは意識していないと面倒くさい場面がある。

先日、手元にある使用済の月間を見てみたら(この手のものは捨てないので買ったものはたぶん全部残っている)2010年から毎年買っているみたいだった。ただ、朧げな記憶では別のメーカーのモノに浮気した年があった気がするけれど、少なくとも2010年以降は全部揃っている。もしかしたら併用したのか、2010年以前のモノもどこか違うところにしまい込んであるのかもしれないけれど、もう細かいことはぜんぜん覚えていない。しかし考えてみると、手元のラインナップだけでも、もう14年も同じモノを使っているわけで、その長さに若干ビビる。オギャーと生まれた子が中学生になっているとか、怖すぎる。

だいたいトラベラーズのスケジュール系が何年から発売されているのか覚えていない。なんとなく、本体が黒と茶のレギュラーサイズだけで販売されていた当初は、スケジュール系のリフィルは売っておらず、ノートは単に無地と方眼と横罫の三種類くらいで、ペンホルダーやカバー内側に貼るポケットシールやジッパーケースなどごく少数のアイテムしかラインナップにはなかった気がする。まあこのへんも遠い昔すぎて記憶ははっきりしないのだけれど。

とにかく、そうとう適当に使っている自分だけれど、皮の手入れだけは、たまにちゃんとやっている。以前は、リーガルのクリームが超艶々になるので気に入って使っていたのだけれど、何年か前に生活圏内のリーガルの店がなくなってしまったので、いまはホムセンでも買えるコロンブスのスタンダートなミンクオイルを使っている。

しかし、ぜんぜん関係ないけれど、東谷被告が保釈で出てきたとき、88TEESの宣伝マンになっていたのには笑った。あそこまで露骨に88とプリントされているのは持っていないけれど、何着かあるので、今後は着る場面を考えなくてはならない。