コロコロ

最近、急にコロコロが身近に迫った。同い年のいとこ(女)がコロり、旦那はセーフだったらしいけれど、同居しているおばさん(つまりその子の母ちゃん)はまあまあ高齢なこともあって入院してしまった。また、そいつの妹の家は、全滅。結局、感染経路は不明らしいけれど。しかし妹の家の子供は超シリアスな疾患持ちのため即入院。ただ、この頃はそういうガチでヤバい人には特効薬っぽいものがあるらしく、五日ほどで退院できたらしい。それでも、同い年のいとことは、奴が治ってから「コロナに罹ったわ」みたいに電話してきて喋ったのだけれど、めちゃくちゃ熱が出て死ぬかと思ったらしい。もっとも長くは続かず、カロナール飲んで三日くらいで引いたらしいけれど。

そんな中、二ヶ月に一度の通院で大学病院へ行き、いい機会なので感染症の専門ではないけれど主治医に「そろそろ3回目のワクチン打って半年経つから接種券が届きそうなんだけど、ぶっちゃけ4回目はどうしたら?」みたいなことを訊いてみた。すると、「絶対半年で届くというわけでもなさそうだけれど、正直、老人や基礎疾患のある人はとうぜん打つべきだけれど、健康体の大人なら4回目はなあ」みたいなことを言い、「先生は打ちましたか?」と訊くと、「いや、まだ」というこたえで、「じゃあ接種券が届いても、しばらくは放置で良い?」と訊くと「いや、完全な健康体とは言いきれないから、届いたら一応打っておいた方がいい」みたいに言われた。「副反応きつかった?」と訊かれ、3回ともたいしたことなかったのでそう答えると、「だったら尚更打っておいた方がいい」と言われた。で、その話に関連して、先生が言った。
「実はうち、ちょっと前に子供が学校からコロナをもらってきて大変だった」
「じゃあ濃厚接触者に?」
「もちろん」
「で、先生も感染しちゃったんですか?」
「いや、自分は陰性だった、でも嫁は陽性で子供と一緒に熱発したし、なんで自分だけ陰性なのかはわからないけれど、毎日通常より早く出勤させられて毎日検査して毎日陰性が確認されてから仕事してた、正直、休ませろと思った」
と、最後は冗談めかして言っていたけれど、家族の症状自体は「ほんとに下手すりゃインフルエンザより早いくらいすぐ熱は引いた」とのことだった。

まあ実際、自分の主治医はその診療科で上から二番目の人なので、病院としては休まれたら困るのだろうと思った。大学病院って、たぶんどこもそんなもんだろうと思うけれど、卵やヒヨコはたくさんいても、患者を診るガチのドクターはそんなに多くなさそう。もちろん陽性なら休ませるだろうけれど、陰性で休ませるほどの人的余裕はないっぽい。その病院は最悪レベルのコロナも受け入れているので、検査体制は万全なのだろうけれど。ちなみに帰る時に救急入口を見たら、以前はなかった密封系のエアテントみたいなのが設置されていて、コロナ患者はまずあそこへ入れるんだろうな、と思った。入院している時に聞いたのだけれど、コロナ患者の動線は、完全に一般とは隔離されているらしい。

まあ、こんな感じで、この頃急にコロコロが身近になった。ニュースでは減ってきたみたいなムードだけれども、ぜんぜん収束なんかしていない。そして、罹患したいとこ(ワクチンは3回接種済)は最後に言った。
「あたし、正直ナメてたわ、マジ辛すぎ、もう絶対かかりたくない、あんたも気をつけた方がいいよ」
「でもぶっちゃけ気をつけようがなくね? 今以上に何すりゃいいかわからんぞ、もう罹る時は何やってても罹るだろw」
「まあねー」
で、話は終わった。