ギガ

ふだんはあまり食べないけれど、たまに無性に食べたくなるのがマクドナルド。なかでもやはりビッグマックとポテト。どちらもジャンキーな中毒性がある。そして食う時は、もうカロリーとか塩分とかは考えない。そういうのを気にしたらジャンクフードなんか食べられない。

で、今のマクドといえば、なんといってもギガビッグマック。確か去年も売っていたと思うけれど、食べ損なった。記憶は曖昧だけれど、買いに行ったら、販売期間の終わりに近かったからか、もう売り切れていて、食べられなかったような憶えがある。

なので、今年は、早めに食べた。たぶん三年ぶりくらい。サイズはもちろんデカいけれど、アメリカンなハンバーガーを知っていると、それほどアホみたいに大きくは感じない。それでも、一緒にフィレオフィッシュも買ったのだけれど、袋から出して箱を並べると、そのサイズの違いは笑えるほどだった。

しかし、わかりきっていたことだけれど、とにかく食いにくい。かぶりついて食べ進むうちに、盛大に崩れてきて、メチャクチャになる。もちろん手もべとべと。食べながら何かをするのは無理なので、一心不乱に食うのだけれど、半分も食べないうちに、ハンバーガーとしての形状は保持できなくなる。基本的に真ん中が飛び出てくるので、次第に全方位から齧らないといけなくなる。

それでも、やはり美味い。改めて、ビッグマックとポテトってどうしてこんなに美味いのだろう、と思う。そして、かなりしっかりとした「ハンバーガーを食ってる」感がある。しかしこのギガビッグマックは、とても人前で食べられる代物ではないのでポテトと一緒に持ち帰りで買ってきて食ったのだけれど、ギガビッグマックだけでほとんど満腹になるので、ポテトはシェア。因みに、日曜(つまり昨日)の遅めの昼として食ったのだけれど、その後ぜんぜん腹が減らなくて、夕食はパス。好意的な表現をするなら、とても腹持ちが良い。

それにしても、このギガビッグマックを最後まで綺麗に食べられる人なんているのかいな、と思う。尤もふつうのビッグマックでも、たいてい食べているうちに崩れるけれど。そして毎度のことだけれど、食べ終わるとそうとうな満足感とともに、まあ当分マクドはええわ、という気分になる。マクドを主食にできるのはきほん十代、せいぜい二十代まで。三十代以降は悪夢のようなスーパーサイズ・ミーの恐怖が現実のものとして忍び寄ると思う。