クソだな、思う理由

もちろん全部が全部ではないけれど、Y!ニュースのコメント欄を見ると、クソだな、と感じることが多い。

たとえば、コロナの規制がどうのこうのだの、マスクがどうのこうのだの、国民感情を分断しやすいお題でそれぞれ好き勝手なことを言い合うのは、まあガス抜きにもなっているだろうし、天下国家がどうのこうのというのも、どのみち個人でどうにかなる話ではないし、基本的には勝手にやっていればいいと思う。とうせまともには読まないし。

しかし、こいつらほんとウゼーわ、と感じることがある。それは、有名人が病気なった系のニュースの時のコメント欄。心配ですとか恢復して復活してほしいですとかそういうのならいいけど、悪目立ちするのがその人に託けた自分語り。まあ隙あらば出るわ出るわ、自分のときはどうだっただの、家族や親類や友人のときはどうだっただの、聞かれてもいないのに、ほんとにお節介な連中が語る語る。病気なんてものはなりたくてなる人なんかいないし、同じ病名であっても症状の出方や進行のスピードは人それぞれで、どこの誰かもわからん、しかも本当か嘘かもわからん体験談風味のコメントなんて、その人が語りたいだけでニュースになっている人はもちろんのこと、閲覧者にとっても何の役にも立たない。

ガンのときなんかほんと酷くて見ていられない。

たまに、自分と同じカテゴリの病気の人のニュースもあったりするのだけれど、病気としてのカテゴリは同じでもレベルにはめちゃくちゃ幅があるのに(それはどんな病気でもそうだし、たとえばガンなんか本当に千差万別)、全くどいつもこいつも勝手なことばっかほざいとるな、としか感じない。自分は同じカテゴリといっても同じ病気というのが恥ずかしいくらい軽度で済んだクチだけれど、病気なんてものはきほん結果はたまたまに過ぎんと思っているので、自分だってちょっと何かが違っていたらどうなっていたかわからないし、自らに酔いながら自分はこうだったなどとコメントを書き込んでいる連中には嫌悪感しかない。

なので、こんなことを言うと堀江某や橋下某みたいだけれど、ほんとクソだな、と思ってしまう。だったら見なけりゃいいだろ、と言われそうだけれど、ページの構造上、記事を読もうとするとどうしてもいくつかのコメントは表示されてしまう。アプリの基本設定で「コメント非表示」という選択肢が欲しいところ。

因みに自分は、去年の病気に限らず、基本的にどんな病気でもネット検索はほとんどしない。見るとしたら大学病院とか、ちゃんとしたサイトだけ。クスリとか治療法なんかもそう。素人の闘病記とか絶対に見ない。病気についてネット検索しだすと、悪い方へ悪い方へと引き摺り込まれていく気がする。

たとえば、以前、さんざんいろんなところで言っているので既にここでも書いているかもしれないけれど、或る時、突然片方の耳だけ全く聞こえなくなって、怖くなったことがある。で、症状などのワードで検索してみたら、恐ろしい病名がズラズラと出てきてビビらされた。しかしいざ耳鼻科に行ったら、ただ単に耳の中にシャンプーかリンスが入って耳垢に付いて固まり、それが鼓膜にへばりついて蓋をしていただけだった。なので、診察というか治療と呼ぶことすら抵抗があるのだけれど、先生に耳の中を覗き込まれながら細いヘラみたいなものでガリガリと削り取られ、あらかた聴こえるようになると、あとは「鼓膜は触れないから帰ったら適時この薬を差して」と目薬みたいな薬をもらって「鼓膜についている塊はそのうち溶けてちゃんと聞こえるようになるから」で終わり。「薬がなくなったらまた来た方がいいですか?」と訊くと、「来てもいいけど、たぶんすぐ溶けてどこかへ流れていってしまうし、もしも足りなかったら普通の目薬でいいよ、刺激系でもいいけど痛いかもしれないから差すなら普通のほうがいい」で治療終了。

ま、こんな感じなので、ネットの病気関係の情報は医学部とかのサイトじゃない限り自分は見ない。他の人は自由なので好きにすればいいけれど。