体感として高くなった

消費税が8%から10%に上がって、2%という数字の見かけ以上に体感としていろいろなモノが高くなった気がする。

最近の買い物でいうと、たとえば眼鏡。三万四千円のフレームを買っていつもと同じ度付きのカラーレンズを入れて一本作ったのだけれど、この三万四千円のフレームが、税込みになるととにかく割高に感じた。これまでの8%なら36.720円、数年前までの5%なら35.700円、それが10%の今は37.400円。こうなると感覚としてはもうざっくり四万に感じてしまい、なんかもうモノを買うのがバカバカしく思えてきた。8%の36.720円ならまだざっくり三万五千円という感覚なのだけれど。

貧乏くさい話だけれど、もともと8%は取られているのだから10%との差額は700円程度なのに、想像以上にイメージとしてこの2%増しがデカい。というか34.000円のモノを買う時にこの三種類の数字「35.700」「36.720」「37.400」を並べて見せつけられてみると、どの数字なら庶民がモノを買おうと思うか、アホでもわかりそう。今回の眼鏡はどうしても欲しかったし、似たようなモノで安い代替物もないので、税率に関係なく仕方なく買ったけれど、これが別にどうでもいいというか(どうしようかな?)と考慮中の代物なら、多分(ま、やめとくか)となっていたっぽい。しかし三種類の税込み価格をこう眺めてみると5%から8%への上がり方がなかなかエグい。逆にいちばん最初の3%なら35.200円で今より2000円以上も安くてお得感すら感じる。

ただ不思議なものでこれが十万になると、108.000が110.000になる差額の二千円が、もちろん損臭くは思うのだけれど、三万五千円程度のモノを買うときほどその差を大きく感じない。たぶんこれは税金分が十万にとっての一万と、三万五千にとっての三千五百の感覚的な差。ベースの税抜き価格が中途半端な額ほど2%増しの精神的な影響が大きそう。

また、食品。食品は8%のままのはずなのに、なんか軒並みいろいろ高くなっている気がしてならない。喩えがショボくてアレだけれど、たとえばカップ麺系。カップヌードルとかどん兵衛とか一平ちゃんとか時々無性に食べたくなってスーパーで買うのだけれど、そういう定番系も足並み揃えて価格が底上げされている感じがする。あとポテチとかお菓子系もどんどん量が減っていて、その加速感がすごい。そのうち中身のほとんどが空気になりそうな雰囲気。

ま、とにかく増税に紛れてコッソリと便乗値上げしているモノが結構ありそう。

そういえばロフトのアプリのクーポンで10%引きを持っているのだけれど、よく考えたら「一割引」なんて消費税を取られず税抜きの表示価格で買えるだけでお得感なんて全くない。少なくとも五千円か一万円以上のものを買わないと恩恵を実感できなさそう。これから「割引」を謳うなら最低でも2割、できるなら3割は引かないとお得感を与えられない。

というか、今更すぐに税率を下げるというのは現実的ではないので、とりあえず値段の表示をすべて税込表示にするよう罰則付きで義務付けてもらいたい。流石に10%増しとなると税抜表示と実際に払わされる金額に開きがありすぎる。