路上アレコレ

最近、うちの近所の道を車で走っていると、なんかやたらと路面に「ゾーン30」と書かれていることに気づいた。以前はなかった気がするので、このところ急に増殖したのだと思うけれど、そのサインに気づいた当初は「なんだこれ? 制限速度が30キロってことか?」くらいにしか思わなかった。で、いったい何なのか検索してみたのだけれど、やはりどうやらそのような意味のサインだった。

というか、こんな「ゾーン30」なんてものがあるなんて、ぜんぜん知らなかった。ただ、そのサインがある道は、わざわざ言われなくてもスピードなんか出せそうにない狭い生活道路で、効果があるのかしらん? とは思った。信号もないような小さな交差点が連続する一通とかの道でスピードを出すバカなんて滅多にいない。

ところで、相変わらず煽り運転に関わるニュースが多い。しかし実際のところ、煽られないようにするのはけっこう簡単。尤もこの前の日本全国を股にかけてトラブルを撒き散らしていたフミオみたいなのはキチガイなので遭遇したら事故みたいなものだし、問答無用で捕まえるしか解決策はないけれど、路上で突然ゴングが打ち鳴らされて始まるふつうの煽り運転は、たいてい避けられる。

煽られない方法は、簡単。シンプルに、他車に自分のせいでブレーキを踏ませる運転をしなければいいだけ。要は、相手がイラっとする割り込みや急制動、そして流れに乗らないチンタラ運転、これらをしないように心がけて「普通」に運転していれば煽られることなんてまずない。あと、喧嘩腰のホーン。寧ろ強めのホーンは、鳴らすなら絶対に舐められてはダメ。相手に舐められると喧嘩になる。浴びせるなら「舐めとんかボケ、ぶち殺すぞ」くらいの心持ちで鳴らさないといけない。道を走っていて明らかにこっちの存在に気づかず車線変更とかしてきた奴に注意喚起の意味で「入ってくんな、ぶつかるやんけ」とか、信号待ちで止まっていて前の車が信号が青に変わっても気づかず動かない時に、暫くは待ってみてライトのパッシングなんかも試してみてから、それでも動かない時に「おい、青やで」くらいの意味で「ファン」と短く鳴らすくらいならまあトラブルにはならない。でも、信号が変わってすぐに「はよ行け」と強く鳴らしたり、いつぞやニュースにもなっていた高速で割り込まれた痛車みたいに、しっかり前に入られちゃってから「あぶねーだろ、ドアホ」みたいに「ファーーン」と引っ張って鳴らすなら、その後のトラブルも想定する覚悟がいる。信号が変わって一秒や二秒でホーンで急かしたら喧嘩を売っていると思われても仕方ないし、もう入られてしまっているのにホーンを浴びせるなんて注意喚起という理屈は通用せず、単なる威嚇や恫喝。

ま、とはいえ、いくら気を配って普通に走っていて、それでも煽られたらもはや貰い事故みたいなものだから、そういう煽りはどのみちどうやっても避けられない。速やかに離れるか煽り返すか通報するかそのへんは自由に、臨機応変に対応するしかない。

また、煽る方も、たとえば周りの状況を無視して追い越し車線に居座ってチンタラ走ってるような奴に対しては、そもそも煽っても意味がないというか、無駄。どうせそういう奴はバックミラーもルームミラーも見ずに前しか見てない(最近は電話を弄ってる可能性も高い)から、後ろなんか気にしてもいない。よって煽っても気づかない。だから邪魔なら左から抜くしかない。でも法律上はそれが違反になってしまう。これはおかしい。ベタつけして煽って退かすくらいならさっさと左から抜いていく方がスマートで平和的なのに。ちゃんと周囲の状況を見てやれば別に危険もない。そういえば、免許取りたての頃は高速の追い越し車線を吹っ飛んでいく車は右のウインカーを出しっぱなしにして前の車を退かしていたものだけれど、いつからか、いつのまにかこの暗黙のサインはなくなってしまったっぽい。最近ではまったく見ない。まあ、あれも実際にやられるとかなりムカついたけれど、ベタ付けする前から意思表示してくる感じだから「はいはい、さっさと行けや」と揉める前に避けられる。

それにしても、煽り運転の厳罰化というけれど、そちらを取り締まるなら、「煽られ運転」も取り締まらなければ片手落ち。周りを見ずにフラフラと道に出てきたり割り込んできたり追越車線を延々とタラタラ走ったりしているバカは煽られても自業自得で、根本的に運転の適性に欠けているのだから、同じように免許を取り上げるべき。そうしないと、当たり屋みたいに煽られ屋みたいな奴も出てきそう。

あと、メディアはスポンサーの関係で絶対に言わないけれど、煽り運転には車のメーカーにも原因の一端がある。一昔前の車に比べて今の車は小さいのから大きいのまでとにかく顔つきが喧嘩腰で厳つすぎる。あと、無駄にハイパワー。バカがそういう車に乗ると気が大きくなって煽る面が絶対にある。だから、メーカーが威圧的なデザインの柄の悪い車ばかり作っておいて「煽るな」なんて道理に無理がある。高速で普通の速度で走っている車に速度違反でベタ付けしてくるアホはたいていこの手。その点、土方の爆走ハイエースはたいてい勝手に抜いていくから放っておける。

ただまあぶっちゃけちょっとした煽り煽られなんてものは路上の余興みたいなものだから、たかが数百メートルくらいで、後腐れなくそのうち終わるなら、そんなに神経質にならず勝手にやっときゃいい気もするけど。だいたいちょっと強引に割り込んじゃったりすることはままあることなのだから、やっちゃったか? と思った時は「ごめんごめん、わりーわりー」と手でも挙げるか、「ごめんね」ハザードを焚いておけば、そこで終わる。もしそこで終わらなければ、次の信号くらいまで「どアホ、やるんか、あ?」と煽り返して、辻褄を合わせてチャンチャンで終わらせればいいだけ。

あと、妙に気が大きくなって煽ってしまうのを抑制するには、車内で聴く音楽の選択も有効だと思う。たとえばユーミンとか竹内まりやとかをまったりと聴いていると、運転も穏やかになりそう。逆に大音量でアップテンポのB'zなんか流しているとイケイケになってしまうかもしれない。もちろん音楽のせいにするのはアホだけど

というか個人的にはアオラーよりトナラーの方が遥かにウザい。ギチギチに混んでいない限りは出来るだけ周囲に車の停まっていないエリアまで離れて駐める自分の感覚からすると、トナラーは理解不能というか頭がおかしいとしか思えない。先日なんか、モールの広いガラガラの駐車場の建物の入り口から遠く離れた場所にわざわざポツンと駐めたのに、戻ってきたら、相変わらずガラガラなのにすぐ隣に駐めた馬鹿がちょうど車から降りてきたところだったので、擦れ違いざまに「こんなにガラガラでふつう横に停めるか? バカだろ」とわざと聞こえるように言ってやった。ま、一緒にいた子がすかさず「やめなさい」と叩いてきたけれど。