猛威

このところの花粉の猛威はけっこう凄まじいものがある。もうすっかり目と鼻がやられている。

目は、とにかく痒い。外ではサングラスや眼鏡をしているのだけれど、ガードできている感はあまりない。何もかけていないよりは多少なりともマシなのかもしれないけれど、実感はあまりない。いつも以上に目薬が手放せない。

この時期、コンタクトはまずしない。というか最近ではいちいち入れるのが面倒くさいので、いちおう2週間用の在庫は持っているけれど、ほとんど眼鏡で過ごしている。自分がコンタクトをする理由は、度なしのいろいろなサングラスをかけたい、という希望がほとんどなので、それを諦めるなら別に眼鏡でも構わない。眼鏡のカッコいいモノ(レンズもクリアだけでなく薄いブルーやグレーやブラウン等いろいろ)もそれなりに持っているし、最近は軽度の老眼も入っているので外では遠近のレンズを入れた眼鏡の方が何かと具合がいい(マスクによる曇りの問題はあるけれど)。それに、もともとドライアイなので、そもそもコンタクトは疲れる。眼科で処方箋を作るときに涙液検査をすると思うけれど、いつも「ほんとうはやめたほうがいい」と先生に言われる。

また、目に関しては、前にもちらっと書いたかもしれないけれど、とにかく夜が見にくい。これは花粉症なんか関係なく、単なる機能低下というか強い乱視のせいのような気がするのだけれど、夜の車の運転では街灯とか信号の光がぼやけながらギラギラして見にくいし、なるべく乗らないようにしている。乗るならちゃんと度が合っているクリアのレンズの眼鏡一択。徒歩なら別にどうでもいいけれど。

どうでもいいというか、裸眼だと両目とも0.02とかなのだけれど、実際に夕方から夜へと移行していく暗い時間帯に街中を眼鏡なしで歩いて帰ってきたことがあり、意外になんとかなった。信号だけはとくに気をつけたけれど、徒歩のスピードならそんなに怖さは感じなかった。ま、ふだんよく通っているルートだから、ということもあっただろうけれど、歩道の段差とか階段とか、怪しげな足元も注意深く進めば躓くこともなかった。ただ、やはりちょっと緊張はした。何せ視界はボケボケだったから。

それはそうと、鼻。花粉症の場合、実はこれがかなり厄介。外では100%マスクをしているのに、なんか今年はとくに鼻にきている感じがある。例年は目だけがやられることが多いのだけれど、今年は、理由は不明だけれど目より鼻の方がヤバい。症状としては、ズルズルになったかと思うと詰まったりして、どっちかにしてくれ、という感じ。

というか花粉症って、症状が出るのは外にいる時だけとは限らないので厄介。なので日常的に、飲み薬だけでなく、スプレー式のシュッシュッとやる薬を買ってきて持ち歩き、鼻が詰まると点鼻スプレーでシュッシュッとやっている。というか鼻が詰まると脳に酸素が回らない感覚があり、しかも単純に息苦しくて、どうにもならない。イライラしてくるし、ただでさえアホなのに、いつも以上にモノを考えることができなくなる。

いちおう家の中では、何年か前に買った空気清浄機を出してきて使っている。ふだんは邪魔くさいからしまってあり、基本的に花粉の時期しか稼働させないけれど、これはなかなか効果があると思う。目に見えるわけではないけれど、なんか空気が綺麗になる感覚がそれなりに実感できる(気がする)。というか単純にくしゃみの回数とか劇的に減る。

鼻詰まりに関しては、とくに今は、夜寝るときに詰まっているとそうとう困る。というのも、ちょっと前から就寝時の口呼吸を止めるために、口にテープを貼って寝ているので、鼻が詰まるとそれができない。さすがに鼻が詰まっているのに口まで塞いだら息ができない。

ちなみに口に貼っているのは、専用の商品ではなく、百均で買ってきた幅広のサージカルテープ。それを適当な長さで千切って、適当に縦に口に貼っているのだけれど、朝起きた時もちゃんとくっついているから、それなりに寝ている間も鼻で呼吸しているのだと思う。ま、テープを貼っているといっても完全に口を塞いでいるわけではなく、唇の両端に多少の隙間はあるので、口で全く呼吸ができないわけでもない。それでも、口を開けて寝ている自覚のある人がテープで口を塞いで眠ると、そこそこ効果はあると思う。

初めてやるときは(寝ている間に息ができなくなったら?)と不安になるかもしれないけれど、どうしても苦しかったら無意識のうちにテープを剥がすだろうから、息が詰まるようなことはたぶんない。貼っているのは紙みたいなサージカルテープで、粘着力も別に強くないので、寝ている間に苦しかったら、どうせ勝手に剥がしてしまうと思う。とはいえ実際、今のところ寝ている間に剥がしていたことはないし、かといって息苦しくて起きてしまったこともない。そして起きた時の口の中の渇き具合は、テープの有無で明らかに違う。無理やり閉じて寝ると、起きたときに喉とかカラカラに乾いていることがない。

とりあえずこの「口にテープを貼って寝る」のは当分続ける予定。