夏ますくアレコレ

漸く夏が去りつつあるような感じになってきたもののまだまだ毎日クソ暑く、まだまだ暑さは続きそう。というか最近はもう5月くらいから10月くらいまで暑いので実質的に一年の半分は夏という感じ。

そしてこの夏、たぶんみんな同じだと思うけれど、とにかく振り回されたのがマスク。真夏にマスクなんて冷静に考えると変態すぎる話なのだけれど、もうマスクは外へ行くときにズボンやスカートを穿くことと同じくらい当たり前のことになってしまった。

とはいえ真夏に普通のマスクはさすがにキツいので多くの人が夏用の涼しいマスクを求めたと思うけれど、自分もそのクチ。結局『冷感』系のマスクは8枚入手した。内訳は、アルペンで3枚、フライングタイガーで3枚、イオンの中の適当な店で買った適当なマスク2枚。このうち基本的にはアルペンとフライングタイガーの6枚で回した。イオンの適当な店で買ったマスクはあまり涼しさが感じられなかったし、特にそのうちの1枚は立体裁断になっていなかったので、顔が汗ばんでくると肌に張り付いてしまって呼吸が苦しくなったのでエアコンの効いた室内とかでしか使えなかった。

で、なかでも最も優秀だったのがアルペンのマスク。ぶっちゃけミズノの抽選に外れてその代わりとして買ったのだけれど、結果的にミズノが外れてよかったと思えるくらい「当たり」だった。生地もちゃんと冷たいし、柄が良いし、フィット感も良いし、サイズ感もちょうど良かった。このマスクが凄かったのは、真夏の炎天下でも30分くらいなら一度も外さずに着けていられたこと。しかもエアコンの効いた場所では、寧ろ着けていた方が顔が涼しい、という快適さだった。唯一、欠点があるとしたら、ほんとうにペラペラでストレッチ性がありながら薄いので、その代償として、使い続けていると全体的に縁が捲りあがって丸まってしまう。まあこの点は洗った時に乾かしてから何か辞典みたいなもので押さえつけておけば戻るので、許容範囲。

フライングタイガーのマスクは、ふつうにピッタみたいなウレタン系の接触冷感系だけれど、フィット感が良い。サイズは、別に顔が小さいわけでもない男の自分が着けても大きめで、着けると顔の下半分をすっぽりと被う感じになって、小顔効果もありそうで、着け心地もかなり快適。デザインも良い。

そして個人的に、この夏のマスク生活でこれまでと明らかに変わった感覚がある。それは「もう白には戻れんな」ということ。アルペンで最初の黒い冷感マスクを買うまでは、マスクは白じゃないと嫌だな、と思っていた。黒いマスクも嫌いで欲しいと思ったことすらなかった。しかしこの夏、様々な色や柄のモノを着けた結果、もう白は嫌だ、と感じるようになった。もちろん花粉の時期は不織布のちゃんとした使い捨てでなければキツいだろうし、ふだんの生活の中でもきちんとしなければならないような場面では白い使い捨てが無難。しかしそういう場面以外では、もう白には戻りたくない。もはやマスクはファッションアイテム。

で、やがてこの暑い夏もいずれは終わってそのうちには涼しくなってくるだろうけれど、たぶん今使っている夏マスクはそのまま着けると思う。考えてみると冬場だってマスクが暑いシチュエーションは少なくないし、どうせ単なるフェイスカバーとして着けるだけで、要は鼻と口元が覆われていればいいだけなのだから、おそらくこのまま使っても特に(こんなマスクは寒くてたまらん)なんてことにはならない気がする。だいたい冬といっても豪雪地帯とかは別として、氷点下に近い気温の日の吹きっ晒しの外とかでない限り、基本的にマスクって暑い。実際、少なくとも暖房が効いている建物や乗り物の中なんかは、一般的な使い捨てのマスクを着けていると暑く感じることが多かった。だから今年の冬は寧ろ冷感でちょうどいいのではないか、と思っている。

それでも秋冬用にボヘミアンズのマスクは欲しい。ただ、いつもビーニーを買っているセレショでは売っていなかったので、どうなるかわからない(通販はサイズ感がわからないので嫌)。尤もこれからどんどんいろいろなところからファッション系のマスクは出てくるだろうから、選択肢は増えていく一方だと思う。手持ちのマスクの中でも、裁縫の得意な女の友達が作ってくれた派手な手作り布マスクがあって、これが和柄でなかなか格好良いので、涼しくなったら着けたい(夏場は暑過ぎて着けられない)。

いずれにしても、鬱陶しくて面倒くさい話ではあるけれど当分マスク生活は続くだろうし、それなら、どうせ着けなければならないなら、ちょっとでも気分が良いモノを着けたい。なんかもうマスクをせずに外出する光景がうまく想像できなくなってきた。