失敗もある

昔からよく「安物買いの銭失い」という言葉があるけれど、最近実感した。というのも、百均で買ったものの、すぐに「ああ失敗したな」と思い、ちゃんとしたものを後で買い直したものが、この頃だけでもふたつほどある。

ひとつは、テーピング。少し前のことになるのだけれど、腱鞘炎になった時、手首の固定のために使っていた手持ちのテーピングがなくなったので、百均で買ったら、これがイマイチだった。まず、テープの固さがなんか物足りない。でもって、確かにちゃんとしたメーカーのものより安いのだけれど、そのぶん全体の長さが短い。だから結局、安いが安いになっていなくて、単価ではなく長さで比べたら寧ろ割高なんじゃないか、とさえ思った。で、捨てはしないけれど、別のニチバンのヤツをすぐにドラッグストアで買い直した。ま、今のところ腱鞘炎はまあまあ収まって、もうテーピングはしていないけれども。

もうひとつは、車のフロントガラスに立てかけるサンシェード。これもずっと使っているものがなんかボロくなってきたので、百均で買った。ただこれは百均といっても300円で、これならええやろ、と思って買ったのだけれど、はっきりいってこれはテーピング以上に大失敗だった。なぜならば、まずなんといっても、これまでのモノより明らかに薄っぺらくて(それくらい買う時に手に持った時点でわからんか? と問われそうだけれど意外にわからない)、肝心なフロントガラスに立てた時に、折り目が広がってしまって、しっかり立たない。要は、ヤワすぎ。それに、ガラスに貼り付ける吸盤も付属していない。まあ吸盤は手元にあるのでともかく、ちゃんと立たないというのは車用サンシェードとして致命的。厚さもあれだけペラペラだと、本当に断熱効果なんかあるのかしらん? と疑問に思ってしまうほど。もともと真夏のサンシェードなんて気休めの一種なのに、更にペラペラでは困る。それに自分の場合、ふだん青空駐車なので、サンシェードは車内の目隠しとして、夏だけではなく通年で使っているので、耐久性がないのは困る。というわけで、これも後日、ホムセンで1000円程度のしっかりしたやつを買い直した。百均で買った方は、もちろん捨てるのはもったいないので、車内の荷物隠しとかシートやフロアに何か置く時に下に敷く用として、車内に置いてある。

まあ、当たり前だけれど、何でもかんでも百均が得ということはなく、たまには失敗もある、という話。ただもちろん、百均で得することは普通に多い。たとえば自分のうちのデスク周りのペン立てとかトレイとかスマホスタンドとかプラ製の白系小物類なんてほとんど百均だし、ちょっと前には定価千円のサラサグランドというボールペンが300円で買えた。というか文具系なんかは、スティックのりだのハサミだの付箋だの、百均のモノはかなり多い。あと、粘着式の耳かきとか爪磨きとか電池式の毛玉取りとか消臭ビーズとか、消耗品系も百均がメイン。そしてそれらに失敗はない。