黒いマステ

当たり前のことだけれど、パソコンのキーボードって、最初は綺麗でも、使っているうちにだんだん汚れてくる。汚れてくるというか、とくに自分が使っているようなMacBook系の場合、手脂でテカってきて、結構みっともなくなってくる。尤も人によっては、その使用感こそ格好良い、と思うかもしれないけれど、自分はできるだけ綺麗さを保っておきたい派。

日常的な手入れとしてはやはり、使ったらメガネ拭きみたいなもので拭く、という感じ。それでも気になる箇所がある場合は、キッチンペーパーにアルカリ電解水をシュッと吹いて、それで拭く。すると、もともと綺麗ならたいていはそれでテカりも取れる。因みに自分はいちいち電源を落とすのは面倒くさいので、そのまま拭いている。これまでずっとそうしているけれど、トラブルを起こしたことはない(ただし公式では「電源落とせ」とある)。もちろん、言うまでもないことだけれど、直接キーボードにアルカリ電解水を吹きかけるのは厳禁だし(さすがにそんなアホなことをする人はいないだろうけど)、アルカリ電解水で濡らしたペーパーもベタベタはまずい、適度に絞った状態で拭くべき。もしもアルカリ電解水で綺麗にならないくらい頑固なテカりなら、マイペットでもいい。で、それでもダメなら、たぶんもう諦めるしかない。そこまでいくとおそらくキーの表面自体がもう禿げてしまっていると思う。

それでも、できれば、汚れないように予防をしたい。しかしかといってキーボードカバーは個人的にちとダサく感じてしまって付けたくない。そこで自分は、よく汚れが目立つ、つまりよく使うキーだけ、黒いマスキングテープをキーの大きさに合わせて切って貼っている。

自分の場合、タイピングはパソコンではなくまだワープロの時代に完全に我流で覚えたので、入力はかな入力で、スピードはまあまあ早い方だと思うけれど、指の使い方とかはけっこうメチャクチャ。そんな自分がよく叩いているのは、具体的には四つのキー、delete、return、space、左のshiftのような気がしている。なので、使っていると、とくにそのへんがテカりやすくなりやすい。何か文章とかタイプするときは文字のキーも叩きまくるので色々なキーが汚れるけれど、たとえばネットを見るだけとかなら、文字なんて検索ワードを打ち込む時とかくらいしか使わないので、そんなに汚れない。だからその四つのキーにマステを貼って、後は随時適当に拭いていれば、ほぼほぼ防御できる。しかも、黒いマステなら見た目的にそんなにみっともなくもない。

自分はMacのキーボードが黒なので主に黒のマステを貼っているけれど、時々気分を変えるために、白とかオレンジとか派手な色のマステに貼り替えたりしている。これはこれでちょっとしたアクセントになって案外、悪くない。しかし黒と違ってはっきりした色の場合は完全にそのキーだけ目立つので、マステを綺麗に切って、綺麗にキーに合わせて貼らないとちょっとみっともない。その点、黒はほとんど目立たないので、多少曲がって貼ってしまったりしていてもまず目立たない。

このマステ防御法の良い点は、何せマステなので剥がそうと思えばいつでも簡単に剥がせること。しかも剥がした後に跡も残らない。ただ、これはべつに特別な手段でも何でもない。「キーボード マステ」などのワードでググると、綺麗にマステでキーボードをデコっ女子たちがわんさか出てくる。なのでキーボードにマステは、汚れ防止というよりどちらかというとデコる目的が主流っぽい。それでも個人的には、全部のキーボードにマステを貼るなんて面倒くさくて、絶対に真似できない。あくまでも汚れ防止。