酷暑

なんか今年は、例年以上に暑さが厳しい気がする。とくに先週あたりから連日暑すぎて、キツい。

しかも、先週だけで二回も熱中症になりかけた。そのうち一回目はほとんど回避できたのだけれど、二回目はかなりやばかった。一回目は(ヤバいわ、これ熱中症になりかけだわ)と早めに気づいたのでまだよかったけれど、二回目は(ヤバい、これ熱中症だわ)と気づいた時には若干手遅れだった。

一回目は、平日の夕方、外でほんの三十分ほど、ちょっとした荷物運びなどの作業を手伝って、涼しい事務所に戻り、確かに多少は暑さが体に籠もっている気はしたものの、そのまま人に車で送ってもらって帰宅した。で、飯を食おうとしたら、全然食べられなくて(ああ熱中症になりかけてるわ、これ)と気づいた。何せまだダイエット中なので、メシといっても冷たいサラダ。それが半分ほど食べただけでどうにも食べられなくなってきたので、(完全に初期症状だわ)と判断して、サラダは半分残してメシを終わらせ、デパススポドリで飲んで、床で横になった。そうして涼しい部屋で二時間ほどぼんやりしていると、やがてじんわりと回復した。でもまあ念のために、そのままメシは食わず、超温いシャワーで髪と体だけ洗って寝た。そして一晩寝たらすっかり元に戻っていた。

しかし二回目はなかなかヘヴィだった。日曜にちょっと出かける用事があったので、土曜の朝、起きたらそんなに暑さがまだ厳しくなかったので、久々に洗車をした。で、車を洗い、ちょうど薄曇りだったので、ついでだからとコーティングも始めた。そうしたら、流石に暑くなってきて、汗が噴き出してきた。でも、コーティングは、やり始めてしまった以上、途中でやめるわけにもいかなかったので、噴き出す汗を拭き(後から思えば尋常な汗のかきかたではなかった)、冷たい飲み物を飲みながら、さっさと終わらせようと急いで作業を進めていった。しかし、次第に頭がフラフラしてきて(ちょっとこれはヤベー感じやぞ)とか感じ始めた。それでも、とにかくコーティングを最後まで終わらせ(拭き取り不要のモノなので基本的に塗ればOK)、一通り終わると手早く片付けて家に戻った。

もうその時点でかなりフラフラ。急いで部屋のエアコンをつけ、汗まみれの服を脱ぎ、冷たい水で濡らして絞ったタオルで体を拭き、扇風機の風を浴びながら、スポドリをガブガブと飲んだ。そうしながら(これは相当ヤバいレベルだな)と思いつつ、デパスを飲み、前回と同じように床に寝た。しかし今回は「寝た」というより「倒れ込んだ」という感じで、保冷剤も使いながらとにかく全身を冷やしまくった。

そうしてやがて昼になり、何も食べる気にもならないまま昼メシは抜き、午後からも床でぼんやりしながら過ごした。本を読んだりとかネットや動画を見たりとか音楽を聴いたりとか、そういうことは一切したくなかった。ただ無音だと落ち着かなくて変な感じなので、テレビだけは小さい音で点けていたけれど、画面は別に見ていなかった。

そんな感じのまま夜になった。しかし依然としてトイレとかで立つと、眩暈というかフラつきが酷かった。それでも吐き気は全くなかったし、体温も平熱だった。なので、まあかなりキツいフラつきだけが残っていたけれど熱中症だろう、と思った。これがもしも高熱が全然引かなかったり、食べたものを吐いていたりしたら危険なので、病院も選択肢に入ってくるけれど、幸いそういうことはなかったし、そもそももう土曜の夜だし、明日は日曜だし、そんなに死にそうなほどの重篤状態でもないので、寝てるしかないな、と思っていた。だいたい、こんな状態でも腹はもう普通に減っていた。なので、いったんダイエットは横へ置いておいて、買い置きしてあるカップヌードルを食べた。そして食べ終わっても、吐き気がするとか変な変化は何も起きなかった。ただ、頭のふらつきだけが残っていた。風呂はどうしようか迷ったけれど、汗をかいているし、ほとんど水に近いような温いシャワーを浴びた。どのみち頭はフラフラだったので、シャワーを浴びても特に変化は起きなかった。髪を洗い、全身を洗ってさっぱりし、またリビングの床で横になった。

なんとなくソファとかベッドとかより、カーペットが敷いてあるだけの固い床の方が、横になっていて楽だった。発熱とか頭痛とかもなかったので、もう薬は飲まず、ひたすら横になっていた。もちろん、その時点で日曜の予定はキャンセルした。相手に電話をして「熱中症になったみたいでぶっ倒れとる」と事情を説明すると、心配していたけれど、こっちが普通に喋っているので、キャンセルは簡単に成立した。もともと別にキャンセル料が取られるような用事があったわけでもなく、単に会う約束になっていただけなので、問題は何もなかった。そして最後に、一人の方が気楽だから来なくていい、と念を押しておいた。

そして、眠剤を飲んで眠り、翌朝、起きると、頭のフラつきはほとんど消えていた。前日は、気をつけて歩かないとよろけそうなくらいだったのだけれど、もうそんなことはなかった。しかし念のため、日曜はどこにも行かず、午前中をグダグダ過ごし、そのままついつい昼寝をしてしまい、次の昼過ぎに起きた時には、もうすっかり頭のフラつきは消えていた。

さすがに絶好調とはいえなかったけれど、まあとくに不調も感じないレベルまで回復していた。なので録画してあった映画をテレビで観たりして夕方まで過ごし、夕食というか昼と夜兼用のメシとしてピザをとって食べた。もうここまで体調がおかしくなると、ダイエットがどうとかいっていられないので、ガッツリ食べてやった。

で、夜、頭のリハビリとしてここまでチンタラと書いてみた。

まあしかし、熱中症は怖い。そうとう気をつけて暮らしているはずの自分なのに、ちょっと油断すると呆気なく取り込まれてしまう。というか、熱中症って、一回なると、なりやすい体質になってしまう気がする。どう考えても、自分は熱中症になりやすい感じがしてならない。

ちなみに月曜の今日は、もう普通に過ごせた。ただ暑さに対してはかなり警戒を怠らなかった。加えて、暫くはちとダイエットは緩めることにした。止めはしないけど、やはり体力的にこのままだとマズそうなので、追い込み系は止める。そんな今日のランチはローソンの低糖質のブランパン(人気商品ですぐ売り切れるので朝買った)にサラダチキンを挟んだお手製のサンドイッチ、夕食は低糖質パスタを使ったペペロンチーノ。この低糖質パスタはネットのクチコミを読むと、結構ボロクソというか大方が不味いという感想で、かなり身構えて買って食ったのだけれど、全然アリだと思った。もちろん普通のパスタのようなもっちり感はなくて、ぶっちゃけパサパサ系なのだけれど、自分のバカ舌的には別に不味くもなくて、寧ろこれはこれでアリというかまあまあ美味しいくらいで、今後も食べようと思った。