First shot

正直、全く気は進まないのだけれど、こんな感染状況では、さすがに打たざるを得ないなということで、一回目のワクチン接種に行ってきた。

ちょっと前に接種券が届いて、すぐにネットで予約して、昨日行ってきた。相変わらず病棟はロックダウンしているかかりつけの病院は、一般向けにはワクチン接種をやっておらず、それでも常連はクーポンが届いた時点で頼むと、病院の都合に合わせる日にち指定で打ってくれるのだけれど、いつになるかわからないし、どうせ打つならとっとと済ませたかったので、自分で自治体の大規模接種を手配した。

ただ、自分はふだん滅多に病気にならず、たまに頭が痛くなったり、熱もせいぜいたまに37度ちょっと出ることがあるくらいで、薬を飲んで寝ていれば治るし、確かに熱中症にはなりやすく、手だの足だのあちこちの骨はちょくちょく折っているけれど、まあ健康体。コロナ禍になってから毎朝体温を測ってiPhoneのヘルスケアに記録しているけれど、38度台とかそんな数値は一度も見たことがない。薬なんて日常的には、胃薬だのビオフェルミンだのロキソニンだのデパスだの眠剤だのくらいしか体に入れていないので、かなり強烈な異物っぽいワクチンを体内に入れることにはかなりの不安というか抵抗があった。インフルエンザは10年以上前に一度だけ相当酷いやつに罹ったことがあるけれど、ワクチンは打ったことがない。しかしここまで来ると、もう四の五の言っていられるような状況ではないので、取り敢えず腹を括った。因みにワクチンはモデルナ製。

で、当日。夕方、ちょっとだけ早く事務所を出て、予約の時間に合わせて会場へ向かい、着くと、流れ作業のように受付やら予診やら係の人たちに誘導されるがままに部屋を回って行き、最後に注射を打ち、十五分ほど経過観察として広い部屋でずらりと並ぶ椅子にぼんやりと座って待機して、時間がきたらアッサリと終了。たぶん、入って出てくるまで30分もかかっていない。メインイベントの注射はあっという間に終わったし、ぜんぜん痛くなかった。というかそんなことより、会場での係の人の誘導やら接種者の動線やら、全てがびっくりするくらい手際がよくスムーズで、スタッフの皆さんも親切で丁寧で、ちょっと感動した。

そして、どこにも寄らずに家へ帰ってきたのだけれど、試しに熱を測ったら36.6度。会場での検温が36.5度だったので変化なし。その後、寝るまで、ビビっていた副反応的なものは特になし。夕飯もふつうに食ったし、風呂というかシャワーをさっと浴びたけれど、フラつくようなこともなし。接種部位が痛みだすこともなかったし、腕が上がらなくなるとか、そんなこともなかった。頭痛とか吐き気とかもなし。寝る前に念のために体温を測ったら37度だったので、微熱といえば微熱かもしれなかったけれど、帰宅した時点と比べて誤差みたいなもんで(というかこの頃は暑いからか元々ふだんから体温は高め)、体感的にはなんともなかった。それでも一応ロキソニンを服んでおいた。それ以外で、敢えて実感として反応っぽいことがあったとしたら、なんかやたら眠気を感じたくらい。とにかくおとなしくしていたので、テレビを観ていたりすると、やたら寝落ちしそうになった。ただこれは、慣れない経験に疲れてしまっていただけで、副反応なのかどうかはかなり怪しい。

そして翌日。つまり今日だけれど、別に何もなかった。朝起きて体温を測っても平熱だったし、腕が痛くてたまらないってこともなかった。たしかに、注射を打った箇所に、若干の痛みがあるといえばあるけれど、これは筋肉に針を刺したのだから、ある程度は仕方ないと思う。実際に、接種当日の前日より、痛いっちゃー痛いし、わざわざ触ればもちろんのこと、寝ているときにその箇所が下になって体重がかかったりすると、さすがに痛かった。でも、別に堪えられないほどのことではなく、腕が上がらないというようなこともなく、寧ろそれより、現在進行形でなんか全身が怠くて仕方ない。発熱もないのに、いわゆるなんとも形容しがたい倦怠感が確かにある。ただ正直言って、まだ安心は出来ないし、先のことはわからないけれども、今のところ副反応らしいものはこの接種箇所の痛みと倦怠感くらいで、レベルでいったらたいしたことない方のような気がしている。要は、ちょっと肩透かしにあった気分。だから、まあ何もやることがなくて暇だったので、これをゴロゴロしながらだらだらと書いてみた。

それでも一応、べつに異常はなくても、この三連休は特に何もせずにおとなしくしている予定。というか、何かあってもいいように盆休みに合わせてワクチンを打ったので、このへんは予定通り。ただ、モデルナアームとかは一週間後とか十日後とかに現れたりするらしいので、そういうのについてはどうしようもない。

因みに二回目の接種はもう自動的にキッチリ四週間後の同じ曜日の同時刻と決められていて、既にその翌日の金曜は休みにして、とりあえず三連休が作ってある。おそらく二回目はタダでは済まないというか、高熱やら何やらかなり苦しむのだろうな、と覚悟している。