滅茶苦茶失礼ナ話ナノダケレド

最近、かなり多いというか、誰かと芸能界の大御所タレントさんとかの話になると、こういう会話になるパターンが多い。

「ていうか、まだ生きとんの?」

たとえばドラマとか映画とか歌謡界の話をしていて、その世界の大御所系の名前が出て「このところ、そういえば見かけんね」みたいな話になると、たいてい「まだ生きとんの?」という感じで会話が続くことになる。

海外の映画俳優でも、このパターンは何気に多い。
ショーン・コネリーって生きとんの?」「死んだわ」
ロジャー・ムーアって生きとんの?」「死んだわ」
「そういえばクロコダイル・ダンディの人って生きとるの?」「死んだわ」

逆に嬉しいパターンとしては、
クリント・イーストウッドってまだ生きとんの?」「監督やって、主演やって、馬にも乗っとるわ」
アル・パチーノってまだ生きとんの?」「ガキ作ってメッチャ元気にやっとるわ」
ということもある。

海外はともかく、個人的には、芸能人だと渡哲也さんが亡くなったときはガクッときた感があったのだけれど、実際、再放送の二時間ドラマなんか、主演級の俳優さんがどんどん亡くなっている。今では渡瀬恒彦さんも古谷一行さんもいないし、田村三兄弟ももう一人しかいない。ちょっと前に、田宮二郎主演の『白い巨塔』の古いモノクロの映画を観たのだけれど、たぶん出演者の九割くらいはもう亡くなっている。というか、切った張ったと威勢の良い昔の東映ヤクザ映画も、出演者はほとんど亡くなっている。高倉健さん、菅原文太さん、松方弘樹さん、梅宮辰夫さん、安藤昇さん(この人は元本物だけど)などなど。というか、懐かしCMとして有名な「バブルスター」に出ていた人たちで存命なのは北大路欣也さんだけになってしまった。

歌手でも、八代亜紀さんなんか、ぜんぜんまだまだだろうと思っていたから突然の訃報は結構衝撃的だった。

ここまでくると、「生きとんの?」と訊かれて、今のところ「元気にやっとるわ」と答えることができる芸能人さんたちには、ほんと死なないでほしい。例を挙げるなら、前述の北大路さん以外にも、里見浩太朗さん、小林旭さん、伊東四朗さん、北島三郎さんなどなど、子供の頃から大人でスターだった人たちには、なるべく長生きしてもらいたい。

あと、別枠というか別格で、上皇さまと上皇后さま。

とはいえ、ここで挙げた人たちは全員、個人的な繋がりは何もないけれど。

2サスの場合、原作者さんも壊滅への道まっしぐら。松本清張さんは別枠として、山村美紗さんは早かったものの、近年立て続けに、森村誠一さん、西村京太郎さん、内田康夫さん等、2サスの原作者で超ベストセラー作家さんが、どんどん亡くなっている。

しかし、避けようがないことだけれど、この後の十年後とか想像すると、そうとう空恐ろしい。
というか、想像したくない。
ま、自分が死んでるかもしれないけれど。