要らんと言っとるのに

このまえ友だち何人かで、友だちのうちで焼肉パーチーをやった(うちでは部屋が臭くなるので絶対やらない)。で、自分は筋金入りの下戸なので「要らん」と言っとるのに、酒を飲まされる羽目になった。その場にはビールと発泡酒があって、「どっちがええ?」と聞かれ、どのみち美味しく飲めることはないので、「別にどっちでもええわ」とこたえた。そうしたら、発泡酒の350を渡された。因みに発泡酒なるものを飲むのは生まれて初めて。

自分は、無理やりならビール一杯くらいはなんとか飲めるけれど、顔は真っ赤になるし、血管はドクドクするし、頭もほわんとする。つまり、ガチの下戸。昔、ロイヤルハワイアンのバーで調子ぶっこいてマイタイを飲んだら、三分の一も飲まないうちに顔が火照って頭もふらついてきてギブアップし、カネをドブに捨てた苦い思い出もある。カクテルって、見た目は綺麗だけれどヘタな酒よりアルコール度数が高くて、下戸には拷問。以来、それで懲りてカクテル系はきほん絶対にヴァージン一択。

それはともかく、今回、ちょっとびっくりする事が起きた。というのも、ガチの下戸の自分が、発泡酒の350を飲んでも、顔も熱らず、頭もフラつかず、普通に飲み干せてしまった。尤も多少は顔が赤くはなっていたかもしれないけれども、とくに気にならず、ビール一杯よりぜんぜん酔わなかった。

これにはマジで驚いた。我ながら、マジか? と思った。周りの奴らも「ふつうに飲めるやんけ、オトナになったな、おまへw」と茶化された。念のため、アルコール度数を確認すると、4%。もしかしたら、ガチ下戸の自分でもこれくらいの発泡酒なら飲めるのかもしれない。

しかし、自分で自分が信じられなかった。カッコつけてライムのスライスを壜に入れて飲むコロナ(どうやってライムを入れてどうやって壜を操ってから飲むか、飲み方は一応知っている)やバドライトやクアーズライトでさえちゃんと酔っ払う自分が350を飲み干して平然としているなんて、本当に不思議な感じがしてならなかった。アルコール度数でいうならそのへんも4.×%で、たいして変わらないはずなのに。