おっさんキラー

だな、と思うのは、あいみょん

同年代やそれより下からの支持は当然多いだろうけれど、何気にうちらみたいな昭和のおっさんおばさんにも受けがいい。周りにも、好きな人らは多い。まあ有能なブレーンが付いていて、チームで緻密に戦略が練られているのだろうけれど、うまいことうちらみたいなおっさんおばさんの琴線を鷲掴みしてくる。なんかどこかで聴いたことあるような懐かしさを感じるメロディがいいし、もちろん声が気持ちいい。しかもこの頃、なんか可愛くなっている。

正直なところ「愛の花」はそれほど刺さらなかったけれど、「ノット・オーケー」はド・ストライク。そのまんま浜省がカバーしても違和感がないくらい、まさにおっさんキラーの本領発揮。

あいみょんは音楽的ルーツみたいなものがおっさんおばさんに受け入れられやすいタイプ。松山千春浜田省吾スピッツなど、わかりやすいうえに、安易にパクってくるのではなく、リスペクト感が強いので嫌味がない。

個人的に現代日本の女性ヴォーカリストの頂点はSuperflyだと思っているけれど、あいみょんあいみょんというカテゴリというか、そういうジャンルで、なんか別枠という感じ。車の中で聴いていても、B'zとか氷室(BOØWY含む)とかを流している時より、運転がまったりする。車では、眠気防止を兼ねて未だにふつうに「バッコミ」とか「ZERO」とか「ギリギリ」とか「ランデブー」とか流しているけれど、アップテンポのB'zの曲を聴くと、免許取りたての頃から今まで、何も変わらず、というか進化が止まったように、ついついアクセルを踏み込みがちになる。でも、あいみょんではそういうことがない。安全運転のためにも、車内で聴く音楽にはあいみょんが良い。ロックっぽい「ベンガル」とか「君ロック」とか「死ね」でさえ、穏やかな気分になる。

因みに車の中で聴く音楽は圧倒的にJ-POP、J-ROCK。IZとかケアリイ・レイシェルとかハワイアンもいいし、ストーンズとかエアロとかボン・ジョビとかプリンスとか王道系ロックもいいし、シェリル・クロウとかマドンナとかもいいし、夏ならレゲエなんかもいいけれど、眠くならないためには、口ずさめるほうがいい。なのでやはりB'z、氷室、ミスチル、グレイ、スガシカオWANDS、このあたりのヘタしたら「ミレニアムあたりで時が止まってんじゃねえの?」的な楽曲がいちばん気分よく走れる。いずれにせよ、良くも悪くもうちらはビーイングにデカすぎる影響を受けすぎている。ZARDはいうまでもなく大黒摩季なんかも大好きだし。

しかしあいみょんやSuperflyは紛れもなくミレニアム以降のアーティストなので、新しいからダメということは全くない。
(全て敬称略)