めっちゃシンプル

親戚に創価学会の人がいて、葬式はちょっと用事があって行かなかったのだけれど、一周忌はとくに予定もなかったので、先日、行ってきた。そして、学会の法要に行くのって初めてだったのだけれど、そのシンプルさに驚いた。

まず、親戚はやったけれど、そもそも本来は一周忌とか、必ずしもやらなくていいらしい。そして、葬式もだけれど、法要にも坊さんは来ない。戒名もない。墓も、学会の大きな墓地というか永代供養する場所が全国にあるらしく、そこへ入れるだけ。何より、法要といってもみんなで「南無妙法蓮華経」を唱えるだけで、すぐ終わる。般若心経すらあげない。坊さんの代わりに学会の人が来るのだけれど、お布施もいらないらしい。香典の類も、うちは持って行くけれど、無しの場合もあるらしい。なので、ある意味、めっちゃ合理的。

親戚のうちは、そんなに入れ込んではいないせいかもしれないけれど(ガチの学会員は神社や寺に行かないらしいけれど、うちの親戚はふつうに寺も神社も行っている)、アホみたいに貢いでいることは全くないし、仏壇も別に高そうではないし、こちらが勧誘されたこともないし、選挙の時に「公明党に入れてくれ」と言われたこともない。

個人的には幸い、うちの菩提寺は今どき珍しいくらいカネやしきたり等について緩く、良心的な寺なので、そのへんの問題はなく、いくらシンプルでも自分は学会に入信する必要がない。それでも自分の知る限り、寺にもいろいろある。たとえば別のある親戚の菩提寺は、話を聞くとかなりえげつない銭ゲバ。何かと理由をつけては集金するらしい。因みにそこは田舎の浄土真宗。たぶんその親戚のうちは、自分らの世代になったら墓じまいしてその寺からは足抜けすると思う。「付き合いきれん」といつも言っている。

また、知り合いの、子供のない高齢で金持ちのご夫婦は、まだふたりとも存命だけれど亡くなったあとのこととして、細かいことはイヤらしいので聞いていないけれど、雑談の中でザックリ教えられたのは、お墓なんか作っても世話する人がいないので既に夫婦共に京都の某本山(名前は聞いたけれどさすがにこんなところには書けない)に永代供養の予約みたいなことがしてあり、その費用はン百万円らしい。さすが金持ちはやる事がレベチ。

ま、どっちにしろ個人的には、死んだ後のことなんぞ別にどうでもいいわ、という感じだけれども。ブッダだってあの世のことは何も言っていないし。