難しい

好きなアーティストの楽曲の中でいちばん好きなものを選ぶ、という話題はよくある。で、たいていは、なんやかんや言いつつ、一曲を選ぶことはできる。ただ、けっこう難しいし、その過程でかなり迷うことは多い。そして個人的好みがあるので、その結論に対して異論反論はふつうにある。

たとえば、自分の好きなアーティストの場合でザックリ選ぶと、こんな感じになる(すべて敬称略)。

まず男性陣だと、長渕「キャプテン〜」、尾崎豊「永遠の胸」、B'z「イチブトゼンブ」(「裸足の女神」と迷う)、アルフィー「My Truth」、TM「レジスタンス」、フミヤ「Alive」、ミスチル名もなき詩」、スガシカオ「午後のパレード」(「黄金の月」と迷う)、斉藤和義「やさしくなりたい」など。

次に女性陣だと、Superfly「Beautiful」、レベッカラズベリー・ドリーム」、竹内まりや「シングル・アゲイン」(「告白」と迷う)、渡辺美里「虹をみたかい」(「サマータイムブルース」と迷う)、プリプリ「19 GROWING UP」、大黒摩季あなただけ見つめてる」、浜崎あゆみ「SEASONS」など。

こんな感じで、だいたいのアーティストはまあまあサクサクと選べることは選べる(ただ正直ミスチルアルフィーは好きな曲が多すぎてそうとう難しい)。そんな中、なんとか一曲を選べるミスチルアルフィー以上にどうしても一曲に絞りきれないアーティストがいる。

それは中森明菜中森明菜の場合、「スローモーション」「DESIRE」「ミ・アモーレ」の三曲から絞れない。他にも「北ウイング」とか「禁区」とか「少女A」とか「1/2の神話」とか「サザン・ウインド」とか、ミスチルと一緒で挙げだしたらキリがない。個人的に「北ウイング」なんて初めて成田空港を使った時のターミナルが北ウイングで「おお、ここが北ウイングか」と変に感動した記憶がある。

それはともかく。
明菜は本当に一曲が選べない。めちゃくちゃ難しい。心を鬼にして更に絞り込もうとするなら、「DESIRE」が落ちて、「スローモーション」と「ミ・アモーレ」が残り、もうこれ以上、この二曲からどちらかを選ぶことはできない。ただどちらも30年前以上まえの曲で、ふつうにビビる。それでも明菜のワーナー時代のシングル曲はYouTubeに公式が全部出していて、今でも全盛期のパフォーマンスを観ることができるのだけれど、90年前後の明菜は圧巻の一言。