Cabin Zeroのバックパック

海外のCabin Zeroの公式サイトから通販でバックパックを一個買ってみた。いわゆる個人輸入ってやつ?

www.cabinzero.com

もともとキャビンゼロのリュックは好きで、何年か前から最もスタンダードなクラシックの28Lを愛用している(当時は現在よりもっと安かった)。で、たまに暇つぶしに公式サイトをよく見ているのだけれど、ちょっと前からサマーセールが始まっていて、けっこういろいろなモデルがセール価格になっていた。なかでも、以前から(ちょっと欲しいな)と思っていたミリタリーの36Lも対象になっていて、その価格がかなり衝撃的で惹かれた。カラーによって割引率が違うのだけれど、ちょうど欲しかった色のモノが激安になっていた。国内で同じモノを買おうとすると、だいたい14.000円弱。これが公式サイトからの直販だとセール価格で5.400円になっていた。

これはかなり魅力的だった。尤も送料が2.650円かかる(別に速達便でなくても良かったのだけれど、他の配送手段を選択できるのかよくわからなかった)ので、合計で約8,000円にはなるのだけれど、それでも充分安かった(関税や消費税など税金は一切かからない)。単純に、国内のハンズとかで買うより6千円も安く、送料を抜いて考えたら国内の価格の半額以下。これはもう目に入った以上は何かの縁というか、買えと言われとるな、と思った。しかし、カネが絡むことには基本チキンなので、海外のサイトでのクレカ決済ということにちょっと躊躇があり、何日かの間、どうしようかなあ、と思いながら逡巡していた。

そんな風に迷いながら、買う際の参考にできれば、と思いつつ、実際に海外の公式サイトから買ったという人がいるならその体験談を読んでみたくてググってみたのだけれど、自分の検索の仕方が悪いのか、全然見つからなかった。国内の通販で買っている人はけっこういたけれど。そもそも「cabin zero」でググっても、最近のGoogleはちょっとアホなので、公式サイトがトップに出てこない。

因みにクラシックやミリタリーには44Lという更にもう一回り大きなサイズもあるのだけれど、パッカーじゃない自分には流石にちょっとデカすぎる。普段使っている28Lも日常的なサイズとしては別に不便はないのだけれど、ちょっと荷物が多い時に(もう少し大きいといいな)と思うことがあるし、なんといってもペットボトルを入れる外ポケットがないので、それがどうしてもやはりイマイチ。その点、このミリタリーにはペットボトルを挿せるポケットがあるし、サイズもハンズだったかロフトだったかで実物を見たことがあるのだけれど、一回り大きくなることで、かなり使い勝手が良くなりそうな感じがあった。今の我が国の状況だと旅行なんかいつ行けるようになるかわからないけれど、36Lなら二泊三日くらいはイケそう。

そんなことはともかく。
まあ海外のサイトといっても日本語表記に切り替えられるし、日本円で決済できるし(ただポンドと円のレートの関係で百円単位で上がったり下がったり価格は変動していた)、グローバルなブランドの公式サイトなので、信用して買ってみることにした。セール期間がいつまでなのかわからないし、何せ激安価格なので、迷っているうちに売り切れてしまったりセールが終わってしまったらアホすぎる。実際、いろんなモデルを見ていると、けっこう日に日にどんどん売り切れて「ストックなし」になっていっていた。かと思うと在庫が復活したりもしていたけど。

ま、とにかくそういうわけで、いくら安くても訳のわからないサイトなら絶対に手を出さないけれど、公式サイトなので、買ってみた。で、実際にやってみると、注文は呆れるほど簡単だった。商品をカートに入れてチェックアウトし、説明を念のために日本語表記にして、名前やメアドや住所を英語で記入し、クレカの番号とかを入れて完了。すると、自動返信ですぐに注文完了のメールが届いた。

買い物の仕方としては、商品をカートに入れ、注文を確定してチェックアウトすると、本体の価格や送料、そして関税等がかかるならその金額、それら全てが表示されるので、支払いの総額が非常にわかりやすい(今回は安いので関税等は一切かかっていない)。もちろんこの段階ではまだ決済前なので、やめるなら、カートを空にするところまで戻れる。なので、買うときは決済前に何回でもチェックアウトして送料とか関税とか料金を確認することができる。

そして、配送のスピードだけれど、2.650円払う航空便だからか、これは思っていたより速かった。発注は日本時間の土曜日の夜で、月曜の夜に配送を請け負うGLOBAL-E から「出荷したよ」というメールが来て(現地時間だと月曜昼過ぎだったから、たぶん土日の発送は休みだったかと思われる)、続いて配送業社のDHLからも配達予定日を知らせるメールが届いた。

しかしここからがなかなかいろいろあった。荷物のトラッキングがDHLのサイトでできるので、暇さえあると見ていたのだけれど、集荷が現地時間の夕方で、その日の夜中にはヒースローまで行っちゃって(速いな、もうイギリスを出るのか)と思っていると、そこで表示が『予定ルート外のDHL施設へ到着、管轄ルートのDHL施設へ転送処理中』という極めて怪しい感じになって、全然動かなくなってしまった。で、そのままほぼ一日が過ぎ、次に動いた時にはヒースローへ行く前のイースト・ミッドランズに戻っていた。この時点で完全にほぼ丸一日ロスしていたので(何やってんだか)という感じだったのだけれど、その後、そこから日本へ飛び立った模様(DHLの貨物便はルートやタイムスケジュールが公開されていないので予測がつかないし、フライトレーダー24みたいなサイトでも捕捉できない)。

でも、事後確認になるけれど移動のログを見ると、日本へのルートは、直行ではなく、まずドイツのライプツィヒへ、そして香港を経由して日本へ、という感じだったのだけれど、その移動はめちゃくちゃスムーズだった。イギリスを発ってちょうどほぼ丸一日で日本までやってきた。朝起きてチェックするともう夜明けには日本に着いていた。ここまでのスピードは感動モノ。

しかし、またしてもここからがグダグダ。夕方には佐川に引き継がれたようだったけれど、そこからまったくステータスが変わらず、待てど暮らせど来ず、結局その日には届かなかった。しかもいったん佐川に渡ると、もうDHLのサイトでは配達完了までトラッキングできなくなり、荷物がどこにあるのかとかいつ届く予定なのかとか何もわからなくなる。それでも、イギリスから日本までは実質三日(といいつつ真ん中一日は無意味なヒースロー往復でロスしているので正味2日)で届いたわけで、英国内でトラブってた割にはかなりのスピード感だった。ただ、日本に着いてからが遅すぎた。だいたい、空港からうちまでなんかクルマで直行するなら1時間もかからないのに、どれだけかかっているんだか。結局、翌日の夜に漸く到着。そうして無事に受け取れたのだけれど、イギリスから日本より、日本の空港からうちまでの方が時間がかかるとか、何かおかしい。というか、勝手にアマゾンみたいなダンボールに入って届くとばかり思っていたのだけれど、まさかの一昔前のゴミ袋みたいな青いビニール袋に入れて密封しただけの状態でやってきたのは想定外だった。

f:id:s_eal:20200801190022p:plain

しかし、この地球規模のコロナ禍の中でも国際的な物流はちゃんと動いているのだな、と感心してしまった。そして届いたバッグを眺めながら「色々な場所を旅してきたんだな、君」とちょっと感慨深く思った。香港以外は行ったことないところばかりで、出発地のバーミンガムからしておそらくこの先も行くことはなさそうな場所をバッグだけが旅してきた、というのがなんか変な感じだった。

次にいつセールがあるかわからないけれど(というかこれをアップしている時点ではまだセールをやっているけど)、ブラックフライデーは確実にまたガツンと安くなるはず。確かに、ちょっと配送ではゴタゴタしたけれど許容範囲だし、3、4日で海の向こうから届くし、ここの通販はとくに問題なさそう。すべてがスムーズにいくなら、日本時間の月曜の朝までにオーダーすれば、最短で水曜には届きそう。自分は英国内で一日、日本国内で一日半ロスしたからちょっと時間がかかったけれど。

とはいえ、バックパックなんてそうそう買うモノでもないし、当分買う予定はないけれども。

そして、どうでもいいことだけど、今回の買い物は、別にアベノ10マンは関係ない(一応先日漸く振り込まれたけど)。