寧ろ逆だった

常々、夏のクソ暑い時期に女人が首元に何かを巻いているのを見かける度、(クソ暑いのに首に余計なもん付けて、見た目も暑苦しいし、アホじゃないか)と思っていたのだけれど、アホなのはこっちだった。暑い時は寧ろ首に何か巻いていた方が逆に涼しいということを今更ながら最近知った。

というのも、実際に軽いストールを首に巻いている女子とそういう話をする機会があり、その際「暑くねーの?」と訊いたら「甘いな」と一言で軽く否定されてしまったから。

「紫外線対策もあるけど、首元に当たる直接的な日差しを遮るだけで暑さがぜんぜん違うのよ」
「そうか〜?」

いまいち信用できずに言うと、その女子は断言した。

「騙されたと思って一度巻いてみなって。今の時期、どこの百均にでもストールとかネックカバーとか夏用の薄手のがいっぱいあるから」

で、後日、たまたまセリアへ行ったので、試しに吸汗速乾と謳われているシンプルなネックカバーを買ってみた。そして早速首に巻いてみたら、女子が言っていた通り、暑いどころか寧ろ逆に涼しくて驚いた。やはり、首の後ろを直射日光からガードするだけで、暑さの体感がぜんぜん違ってくるようだった。首に巻くだけならマフラータオルでもいいけれど、タオルはちと厚いし、そもそも街中で巻いているとドカチンかスポーツ観戦中みたいでちとダサい。その点ネックカバーは薄くて快適だし、オサレ感もある。

というわけで数日後、同じセリアへ行ってネックカバーだけでなく更に薄手のストールも何枚かまとめ買い。冬用のマフラーやストールなら多少カネをかけてもいいけど、夏用なんてどうせ汗まみれになるので百均で充分、というか普通にオサレっぽいし、ボロくなったら躊躇することなく捨てられる気楽さも良い。

今年の夏はオンもオフもとことん首元をガードして暑さから少しでも逃れる予定。でも今みたいに梅雨真っ只中の場合は、直射日光がないので巻かない方が良さげ。

で。

確かに夏の首元のストール系は意外に涼しいとわかったけれど、マスクは絶対にどうかと思う。風邪とかひいているなら仕方ないかと思うけれど、このクソ暑い時期に顔を赤くして汗をかきながらつけている人を見かける度、いったい何をガードしているのか意味がわからんな、と思う。もちろんその人の自由なのだけれど、見てるこっちが暑苦しく感じる。