なぜ脱げるのか

今、気に入っていてヘビロテしているフットカバーがココピタ。メンズは3種類あるので(たぶん)、三足ずつ九足揃えている。

基本的に、ココピタは本当に脱げない。しかし一定の条件下では、なぜか脱げてしまう。それも脱げるのは3種類のうち最も浅履きのものだけで、しかも右足だけ。それだけが時々、しかし脱げる時はとにかく脱げまくる。

そこで、なぜだろう、と考えた。右足だけ脱げるということで思い当たる節は、ひとつしかない。それは内反小趾。右足だけ極度の内反小趾なので、日によっていろいろなものを小指に装着している。シリコンのパッドを嵌めたり、外反母趾用の真ん中に穴が開いたパッドを貼ったり、バンドエイドを貼ったり、何もしなかったり、日によって、気分によって対応を変えている。

で、ある時、はたと気づいた。この付けるものによってココピタの脱げる脱げないが変わっているんじゃないか、と。

で、検証してみた。すると、やはりその通りだった。シリコンのパッドとバンドエイドが脱げて、外反母趾用のパッドはかなり脱げにくく、何も付けていない時は全く脱げなかった。

要するに、この結果から見えてきた解答は、靴下が締める甲の部分に滑る要素があると脱げてしまう、ということ。つまりココピタは踵のコの字型の滑り止めばかりがクローズアップされていて、もちろんそれは重要な要素なのだろうけれど、何気に甲の部分の締め付けにも脱げない秘密があるような気がする。

実際、浅履き以外の物は、小指に何を付けていても靴下の甲を締め付ける部分がそれより上の位置にくるので、影響が及ばず脱げない。しかし浅履きは、ちょうど何かを付けている位置に履き口の縁が来るので、そこに滑る要素があると踏ん張りが効かず脱げてしまう。

だから浅履きで、小指の付け根にシリコンパッドを付けたりバンドエイドを貼る時は、履き口の縁がその部分に干渉しないように履くと、かなり脱げにくくなる。ただ、それでもどうしても履いているうちに履き口の位置はずれてきてしまうので、そうするとやはりスルリといってしまう。因みに外反母趾用の穴の開いたパッドは、どうやらそれ自体に靴下が引っかかって、結果たまたま脱げにくくなる感じ(とはいえ脱げる時はやはり脱げる)。

というわけで、結論としては、何も余計なものを装着していなければやはり脱げないわけで、ココピタは最高、ということ。こやつの存在で夏の靴下に関するストレスが確実にひとつ消滅した。

しかしココピタって靴の中で相当踏ん張って戦っているのか、けっこう毛玉ができまくる。なので洗濯する度にダイソーの毛玉取りの出番となる。ただ今のところまだ一足も穴は開いていない。