今度こそ

先日から再びBS日テレで平日の昼間に火サスの「高林鮎子」シリーズの一気見せが始まっていて、今回は放送前に気づいたので今度こそ全部見ようと思い、未見のものを録画した。

しかし、開始早々出鼻をくじかれた。というのも、なぜか第2作がいきなり抜けていたから。なぜだろう、と思い、検索してみたら、どうして歯抜けになっているのか、なんとなく理由がわかった。それはたぶん、犯罪者が出演しているから。ただ、個人的には、この人の場合は犯罪といっても殺人や強盗ではないし、少なくとも撮影当時は犯罪者ではなかったはずだから、べつに放送しても良さそうなのになー、とは思った。というか、確か執行猶予何年とかいう判決だったと思うけれど、それが明けたら再放送も解禁になるのかしらん? と。あんま興味がないから知らないのだけれど、同じ人が理由で「相棒」も昔のやつの再放送はしていないと思うけれど、あっちは単発出演の火サス以上にダメージが大きそう。

それはともかく、今回は取りこぼしがないように、あらかじめ前回は何作目から気付いて見始めたか、ちゃんと調べた。こういう時、ウィキペディアは便利。それによると、前回は13作目の 『北斗星1号複合の接点』から見始めたっぽい。それにしても、見ていて思うのは、第1作目の放送は1986年らしく、ということはもう30年以上前で、さすがに出演者の皆さんが若い。

しかし、トラベルミステリーというジャンルは、旅情ミステリーならまだいけるだろうけれど、こういう時刻表トリックというかアリバイ証明系は、もう現在では全く通用しないっぽい。何せ駅や空港はもちろんのこと、そこら中に監視カメラがあるので、犯人が色々と策を弄しても、後から調べればどこかであっさりと映像に残ってしまっていそうだから。少なくとも「何かの列車に乗っているときに、どこかの駅でこっそりと途中下車して、どこかで殺人を犯し、再びどこかの駅から同じ列車に乗り込む」的なトリックは、駅のカメラで簡単に瓦解してしまう。

なんか、味気ないというか、余白のない世の中だな、とは思う。