野性に還る

時々、無性にケンタッキーフライドチキンが食べたくなって、食べる。もともと自分は、牛・豚・鶏なら、鶏が好きだし、唐揚げなんかはしょっちゅう食べている。コンビニの串に刺さってるやつとかファミチキとかからあげクンとかかなり好き。それでも、ケンタはたまにしか食べない。店で昼などにサンド系のセットなら時々食べるけれど、オリジナルチキンは食べない。やはり、ケンタのオリジナルチキンは他の鶏系の唐揚げとかとはボリューム感が違うし、そんなにしょっちゅう食うモンではない気がする。しかしそれ故にちょっとしたスペシャル感があって、とにかく美味い。ケンタの場合、あの衣の味が特別だし、中毒性がある。ちょっと前に全体的に値上げしたみたいだけれど、たまにしか食べないのであまり影響はない。

で、オリジナルチキンを食べるときはたいてい店ではなく、持ち帰って家で食べるのだけれど、どうせなのでガッツリと3個は食う。店で食べるのはサンド系のセットだけで、オリジナルチキンはまず家で食べる。

その理由は、単に、手や口元がベトベトになるし、かなり取っ散らかしてかぶりつくため人前では食いにくいから。ケンタを食ってる時はいつも(初デートでケンタってないだろうな)と思う。男はべつにいいだろうけれど、女の子が初デートの相手とケンタのチキンに齧り付くのは、まあまあ勇気がいる気がする。付き合ってしまえばぜんぜん関係ないだろうけれど、オリジナルチキンを綺麗にお上品に食べるのはなかなか難しそう。

しかし、ケンタを食ってる時って、ほんと「野性に還る」感がある。脚なんか食っていると原始人もこうやって食っていたんだろうな、と思うし、胸とかリブとかの部位なんか、骨を外してそれについた肉をしゃぶっていると、人間ってやっぱ動物だな、と強く再認識する。

それにしても、同じ人類でも、たとえば外国映画とかに出てくる美人の女の人なんかは、ドラムに齧り付く場面とか、食べ方が綺麗とか汚いとか超越して、肉に歯を立てる仕草や油で光る唇なんかめちゃくちゃワイルドでセクシーに見える。油に塗れた指をしゃぶる場面とかたまらない。しかしいくら美人でも、これが日本人というかアジア系だと、なんかちょっと違ってくるから不思議。なぜかあまりセクシー感がない。