もうシーズンも終わりだけれども、特に理由もなく、うちでみかんを食べながら、ふとなんとなく「みかんの北限ってどのへんなんだろうな」という疑問が湧いた。みかんなんて、日本全国津々浦々、売っているだけなら北は稚内、南は与那国島でも、ふつうに手に入って食べられると思う。しかし、これが産地となると、どれくらい北までイケるのかな？ と疑問に思った。
素人考えとして、みかんは暖かい場所でしか育たなそう。なので漠然と、まあ静岡くらいか、と思った。というか静岡は産地として有名だし、気温的にここらが北限か、と思った。
そこで、現代にはインターネットという便利なものがあるので、単なる暇つぶしとして「みかん 北限」みたいな検索をかけてみた。そうしたら、宮城や福島や茨城や栃木でも生産されていて、ちょっと意外な結果が出た。更に、新潟の佐渡までヒットして、これには正直驚いた。まあ関東くらいならまだ考えられた。しかし宮城や福島や新潟は完全に想定外だった。
たしか野生のニホンザルの生息の北限が青森だった気がする。それに比べたらみかんの北限は猿よりは南寄りだけれど、サルは雪の中でも温泉に入っているイメージがあるから海峡を渡る手段さえあれば北海道でもやっていけそうな気がしないでもない。だけれども、みかんは寒いとダメそうなイメージなので、宮城や佐渡は本当に驚いた。ただ、産地ではなく、家の庭でみかんの木を育てている、という程度の規模なら、もっと北もありえるのかもしれない。
