忠臣蔵のイメージ

討ち入りの日である12月14日はもう過ぎてしまったけれど、自分は忠臣蔵のお話がかなり好き。赤穂浪士モノは昔からさんざん映画やドラマになっているけれど、自分的には或るひとつのドラマのイメージが強い。当時なぜか、全話リアルタイムで観ていた。それは、下記のドラマ。

忠臣蔵 (1996年のテレビドラマ) - Wikipedia

というか、自分の中で忠臣蔵の主な登場人物のイメージは、殆どこのドラマの役者さんで固定されてしまっている。中でも、大石内蔵助北大路欣也堀部安兵衛世良公則、赤垣源蔵=勝野洋寺坂吉右衛門寺尾聰、天野屋利兵衛=丹波哲郎、このあたりは鉄板(敬称略)。とくに丹波さんが演じる天野屋の有名な台詞「天野屋利兵衛は男でござる」のシーンは強烈な印象として残っている。あと、このドラマに限定せず、忠臣蔵全体で好きな場面というと、やはり「赤垣源蔵、徳利の別れ」と大石が瑤泉院血判状を持っていく「南部坂雪の別れ」。どれも創作らしいけれど。

ただ正直、忠臣蔵はドラマや映画の種類が多すぎて、しかもいろいろ観ているので、いろんな役者さんがいろんな役を演じていて、けっこうイメージは混在している。なので、このドラマ以外のキャストでも、大石内蔵助高倉健さんや里見浩太朗さん、浅野内匠頭風間杜夫さん、瑤泉院は多岐川裕美さんのイメージなんかがあるのだけれど、ドラマや映画としての忠臣蔵の金字塔というと、自分の中ではやはり90年代半ばのフジのこのドラマになる。

しかし、この忠臣蔵のことを思うと、嘗てはフジテレビにもこんなまともな時代劇を作る能力があったのだな、と隔世の感を覚えてしまう。